友人が「啓蟄の日に土から蛙が出てきたのを見たことがある」と以前言っていましたがにわかに信じがたい。
でも本当に、蛙も土から出てくるような日中の日差しの今日でした。

本年度のニットの納品が終了しました。
長いことお待ちいただいた方もあり、みなさんのご理解に感謝しながら今シーズンも終えることができました。ありがとうございます。


最後の納品は、自転車用にと注文されたこのミトン。
模様編みが若干、外気が入るのでちょっと手を入れましたが・・・ご本人にも自転車にもとてもお似合いでした。

ウールのニットは2013年の秋までお休みですが、その他展示・出店のお知らせは随時こちらでしていきます。

爆弾よりも編み物を!


ニットの戦車。
ドイツ・ドレスデンの軍事歴史博物館前にて。
いろんな色のポンポンが爆弾みたいに出てきたらかわいい。

ジルコニウムの夜


贈り物をいただきました。

岐阜県中津川市にある、めん羊牧場「ふれあい牧場」のめん羊の毛を手紡ぎして作られた毛糸です。
味わい深いイラスト入りの帯には「めん羊友の会」の名前。

「めん羊友の会」とは、昭和61年に地元中津川の交通ママさんの集まりに「各々の家で飼育されていた羊の毛を使って羊毛製品を作ってみないか」と当時のめん羊生産組合長が声をかけたことをきっかけに結成された羊毛加工の会だそうです。
当時は20名ほどのメンバーが所属し、糸紡ぎから草木染め、編み物に至るまでを学び羊毛製品の制作をしていたらしいのですが、現在は数名となり小規模で活動をされているご様子。その貴重な毛糸は地元で人気の為販売の機会にはすぐに売れてしまい、なかなか手に入らないようです。

羊毛に関わる活動をしている身にはやはり「地元近隣の羊の毛糸」は憧れに近いものがあります。
しかも中部地区では滅多にお目にかかることのない地毛糸(?)を目にして思わず興奮と感動に包まれました。

しかし「各々の家で飼育されていた羊」とは一体・・・
と思い調べてみたら、昭和58年に中津川市が農業従事者の兼業化・高齢化する農家の高齢者生きがい対策・地域農業活性化をねらいとして、青森から導入した市有めん羊の農家への貸付制度をスタートさせていたとのことでした。
とはいえ本来の目的は食肉用で、羊毛は二次的なものとして友の会がそれをせっせと製品化していた訳です。

その後、高齢化や農家さんの生活形態の変化で飼育が困難になってしまいそれぞれの家の羊、から牧場の羊へ、となっていったらしいです。

今回いただいた毛糸をよく見ると、手紡ぎとは思えないほどの均一なストレートヤーンで、かなりの技術の高さがうかがえます。
羊の種類はサフォークで、防寒に優れたしっかりしたコシのある種。

この中津川サフォークで、何を編もうか、丈夫そうなのでやっぱり靴下でしょうか。
身近な土地のものってやっぱり良いです。

明けましておめでとうございます

ものを作っている楽しみのひとつとして、自分の作ったものが見知らぬ土地に行く、というのがあります。

年末の井上アコさんとのふたり展では珍しく子供のためのものを作ったので、今までになく贈り物用のご注文をいただく機会が多くありました。


この小さなミトンと耳あてのセットは贈り物としてスウェーデンへ行きます。
日本よりもはるかに寒い国へ、小さな手と耳を暖めに。

わあ。
いいなあスウェーデンだって。
行った事ないですよ。

でも、私が作ったものが行くんだと思うとちょっと行った気分になります。ちょっとですけど。
極寒の本場での、健闘を祈ります。

そして今は、ドイツへ行く手袋を製作中。

夢のあるご縁、アコさんとカミヤさんに感謝です。

さて毎年、おせちを作って友人たちに食べてもらうのですが、その友人カップル、彼女は黒豆も筑前煮もとても上手に炊くし、彼は牡蠣のオイル漬けや炒り銀杏といったちょっと手のかかることをぱぱっとやってくれてしかもやっぱり美味しい。

ということで、今年から私は黒豆と煮物は彼女にお任せしてうちでは作らないことにしました。
うちは鍋もコンロの火口も少ないので、おかげで今年のおせち作りは随分手早く出来たように思います。

おせちの持ち寄り。もしかしてお姑さんとお嫁さんの間などではポピュラーな出来事なのかも知れませんが、友人同士でも名案だと思いました。
デザートも甘味担当の男子と女子が作って持ち寄り。
名物(?)、小豆きな粉ホットスムージーもてんやわんやのライブ製作。

楽しい2013年のお正月でした。

年の瀬

「瀬」とは、川の流れが急に速くなっている場所。

江戸時代の庶民なんかは、年末にその一年間溜めこんだ店舗賃金やら米屋・酒屋への借金を支払うと年も越せないほどの大ピンチ。
ごはんも食べられない、くべる薪も買えない、まさに生きるか死ぬかの瀬戸際だったわけです。
その大変さを表わすための、激流を意味する「瀬」らしいですよ。

私は、文化や生活様式に関して江戸時代が好きだったりするのですが。

・・・良かった江戸時代じゃなくて。
私みたいなの、確実に笑顔で年越しそばとか食べられてません。

でも、せんだっての一件やら複雑怪奇な平成の世を思うと、その上に成り立つ自分たちの、植え付けられた「便利で幸せ」って概念を捨てて瀬にのまれる覚悟もこれからは必要になってくるでしょうね。

あったかい部屋で、ゆっくり掃除しながらおいしいコーヒー飲んで、パソコンに向かいながらそう考える年の瀬です。

今年一年関わってくださったみなさま、本当にありがとうございました。
井上アコさんとのふたり展を始め、充実した手仕事が出来たことに感謝しています。

来年はより一層精進したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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